延納手続きをせず、授業料振り込みを行った慶應大学の入学辞退した場合、学費等は返還されるのでしょうか?
原則は納入された費用は返還されません。しかし、以下の条件が整うと入学金以外は返還が可能になります。
辞退が正当な事由であること。すべての入学手続き完了後、締切期日時間を守り、所定の方法に沿って書類提出し申請、大学より受理されると学費返還は可能です(2023年現在)
ただし、入学金はどの大学も返金されないのでご注意ください。
3月は、入学準備で提出書類や入学手続きの締め切りなどスケジュールが複雑ですが、入学辞退の申請もスケジュールがタイトなので、授業料を払い込んでいて入学辞退が決まった場合は入学書類にある辞退期限にご注意ください。
また私大に入学金を払い、授業料は払わない延納手続きを行って国立が不合格だった方は、私大入学する場合の延納者追加手続きを迅速に行わなければいけません。
まずは、入学辞退、授業料返還の方法をご紹介する前に、昨今の大学受験における入学手続きの方法からご紹介します。
慶應大学はマイページ登録後に手続き書類が発送されます
入学辞退の書類は①郵送された入学手続き書類の中に記載 もしくは、②受験マイページにある入学手続要項PDFに記載がある大学があります。
慶應大学は、合格後にマイページから入学手続きを済ませると、入学に関する書類が宅配もしくはウェブサイトで案内がされます。公式参照2024年版
入学する場合注意すべきは、入学金振り込みの手続きがタイトなので、子供に印刷を任せておくとあわや期限切れ!締め切り過ぎちゃった😭となるリスクがなきにしもあらずなのでお気をつけてください。
ちなみに上智大学と立教大学は合格発表後、何もアクションしなかったので書類送付はありませんでした、マイページで入学手続きをするようになっていると思います。早稲田大学は2023年度は合格発表後、受験生が手続せずとも学部ごとに分厚い入学手続き要項と、合格通知書が来ました。(現在は変更されているかもしれないので公式情報をご確認ください。)
入学に必要な書類が封筒に一つにまとまっているので、データベースの入学要項よりも、必要書類を探す手間がないと感じました。
慶應大学の入学辞退はいつまで?締め切り過ぎたら学費返金できない
慶應大学やその他の大学でも入学辞退は3月末まで(日程は大学ごと異なるので要注意)を設定しているところが多く、締め切り過ぎたら授業料は一切戻りません。
最新情報は必ず最新情報は慶應入学案内に問い合わせください。
提出書類があるので、ギリギリの申請は近隣の人じゃないとこの日程は難しそうです。
入学辞退手続きに必要な書類を提出し学費返金を申請する方法
※過去の情報です、最新情報をマイページで確認してください
参考までに、実際の2023年度の体験として記しておきます。慶應で入学辞退手続き申請の方法ですが、
①マイページの「入学手続」上の「入学辞退手続」から必要事項を入力し申請登録を完了します。
②その後、「入学辞退届PDF」を印刷します。(「入学手続」メニュー下部の「入学辞退手続」からダウンロード)
③必要事項を記入し、提出書類すべてをまとめて速達簡易書留で入学センターへ送付、または窓口へ持参します。締切期日時間厳守。
学費返還申請に必要な書類(2023年)は
となっています。これらすべての記載内容に不備がなく、正当な事由を以て期日内に申請すれば受理されます。最新情報は慶應入学案内を必ずご確認ください。
となっています。これらを速達簡易書留で送付いたしました。到着すると、メールで受理しましたと連絡が即日送信されました。入学センターの方の対応が迅速で不安に思う時間が少なく安心できました。
慶應の入学辞退申請受理されたら授業料はいつ返金される?
慶應の入学辞退申請受理されたら授業料はいつ返金されるのか?
5月以降になります。申請時に指定した口座に振り込まれます。(後日しっかりと振り込まれていました)
慶應の入学金期限までに払い授業料延納手続きで併願合格を確認できる
授業料を振り込んでいなければ、この記事で紹介した一連の申請は行う必要がありませんが、授業料を振り込まず併願合格を待つことが可能になる制度があります。
慶應の入学金、授業料の2024年度の振込期限は3月1日法学部、薬学部、3月4日文学部、商学部、理工学部、経済学部、総合政策学部、環境情報学部、看護医療学部、3月12日医学部となっていました。
入学金は延納できないのですが、併願している場合(大抵の方がそうでしょうが)他大学の合否を見てから授業料を振り込める延納手続きがありますので、延納制度を利用すれば上記の期限以降に授業料を振り込めます。
それを行うことで万が一慶應を辞退することになっても授業料振込前なら授業料の返還申請はしなくて大丈夫なので、併願される方はこちらの制度を利用する方が多いと思います。
なお慶應大学は入学手続き方法がAからFまでと種類が多く、延納制度を利用するのも、よく入学要項を読まないと、手続き方法、授業料の締切日など間違えやすそうなので精読して挑んでください。わからない場合は↓
慶應入学案内リンクせっかく受かった私大の入学辞退すべきか否か、浪人の選択肢
どんな人が入学辞退し授業料を返還申請するのか考えていましたが、併願の合否を見てからという方は延納手続きをするので、授業料を返還申請は必要ありません。辞退の必要があるのは以下のパターンが多いのではないでしょうか?
◇国立落ちたので、私大に入学を決めた・・・しかし、浪人をして当初の希望の大学にやっぱり行きたい!
◇延納手続きをせず、とりあえず授業料を振り込んだ
◇私大で同じ学部を併願し両方合格、迷って一方に入金したけれど、変更を希望した
◇何らかの事情で、入学以後の学費を工面できなくなりそうなので入学を取りやめる(保護者の経済的状況の急変の場合は、学校独自の給付型の奨学金や貸与型で乗り切れます。)
様々な事情があると思いますが、いざ決めた進路に迷った場合は、本当に自分が進みたい進路を選ぶと後悔が少ないです。
筆者が学生寮に住んでいた頃、後輩で都内私立大学に通う子がいました。在学中にそれぞれ再受験をして、慶應大学と早稲田大学に入学し直していました。当初の希望の進路に決まり満足そうでした。しかし、時間も費用も労力も、ただ浪人するよりもかかったはずです。当時は授業料返還制度もなかったので、浪人するか迷っているうちに授業料振込締切がきて入学決定になったのかもしれません。
今は、延納制度や、授業料返還制度もあるので、迷ったら入学辞退し第一志望を再度目指すこともできます。
3月は忙しない時期ですが、学生時代は一度だけなので自分が本当に行きたい場所をとことん悩んで進路を決定してください。 浪人できる経済状況で、やっぱり再挑戦したい意欲があるなら入学辞退も検討の余地ありです。もう一度受験勉強する覚悟が必要ですが、自分の未来の価値が上がると思えば乗り切れるはず。
併願情報や、現在の大学の改革や評判を知ることができた週間ダイヤモンド受験情報雑誌
我が家では、受験情報は塾から得ていました。(高校が国立第一主義で、私大志望の生徒に対するケアが殆どなかった)
また、書籍では週刊ダイヤモンドが結構参考になりました。この↓特集では併願の辞退率(ダブル合格時の進学率)を主要私立大学を網羅して比較していた点と、就職率や国公立の学部序列、40年間にわたる偏差値の推移等、現在の大学の方針や立ち位置も良くわかる有用な雑誌でした。奨学金も特集されていました。
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