高校受験を控えてゲームをやめられない、勉強の時間が取れない・・やめさせる方法、我が家での対処法はどうだったのか、どこまで保護者が介入すべきか、またその最適な解決法をこの記事に書きました。
うちでは、上記のイラストのようにゲームでキレることはなかったのですが、結果から言うと、我が家はパソコンとPS4は3年の9月初めに撤去しました。スマホは本人が持っている状態で(途中2週間ほど撤収させましたが)受験終わるまで封印しませんでした。
受験期にゲームをやめさせる方法
ゲームをやめさせる方法で散々頭を悩ませました。
今わかったことは「やめさせる」という親の姿勢では、問題の解決どころか問題の泥沼化を招くということです。
我が家では、冒頭にあったように模試の成績が落ちたということと、受験生だからゲームはしないという2点の理由を子供に伝えて夏休み明け9月にPCとPS4は撤去。
子供の抵抗はなかったけれど、澱のような不満が心に蓄積され、本来の目的である、勉強時間を増やすという点に効果はなく、しかも親子関係をこじらせました。
そもそもの失敗は家にゲームを入れた時に、
・厳重なルール、電子機器との付き合い方のトリセツを作らなかったこと
・進路などを長いスパンで中学上がる前から一緒に考えるなどをしなかったこと
です。上記に挙げた二つでどちらが大事かというと、ルール云々より、人生にかかわる進路を、早いうちに本人の自覚と共に一緒に考えるということが全てにつながっていたと思いました。
ストレス発散で無限に楽しいゲームを、納得できる理由もなく、一旦やめて勉強に向かうということをすべての人ができるわけがないのです。
何かアクションをするにはモチベーションがなければ無理・・ましてや自制心がまだそれほど育っていない子供であれば。(ゲームと勉強を自立して調節できる子供はやめる必要ないと思います。)
なので、遠回りですがゲームを自分の意志でやめる(調節する)ためには、上記の2項を親子で真剣に取り組むことだと感じています。その時期は何歳でも遅くないです、そりゃ早ければ早いに越したことがありませんが、中2まで問題なかったのに突然・・ってこともありますから。
しかし、いきなり話し合いをすることは問題を更に深刻化させるので要注意です。
問題の解決には、適切なコミュニケーションをとれる親子関係が必要で、親子関係が壊れている場合(子供の反抗がひどいなど)は、まずは関係性の修復が必要です。関係性の修復は過去記事をご参照ください。
子供と適切な距離感で、たわいもない話をたくさんできるようになれば、子供の中で優先順位の高いゲームについて話をすることもできるようになります。
順序としては・・
①子供に安心感を与える関係性を取り戻し雑談ができるようになる
②その子にあった声掛けを理解し、適切なタイミングで声掛け(進路やゲームとの付き合い方について)する
コミュニケーションには私も資格取得している、性格統計学に基づくコミュニケーション術を使って、タイプ別にコミュニケーションをするとうまくいくはずです。
間違った声掛けすると逆効果になるので・・
間違った声掛けを行うと中学生の反抗期がひどくなる理由
間違った声掛けを行うと、反抗期がひどくなります。自我が芽生え始める思春期に、その子の性格に合った声掛けをしないで真逆のコミュニケーションをとってしまうと、
励ましているつもりが相手への否定、無理解と取られてしまうからです。
私も励ましているつもりが、相手のモチベーションをそいでしまうようなことを今まで何度もやってきてしまい反省しています。
ゲームに関する声掛けの例をあげると「ロジカルタイプ」と性格統計学で診断される性格の子供は
・マイペースを乱されたくない・説明を聞いて納得した約束は守ろうという気持ちはある
のです。そのようなタイプはマイペースを守るあまりに、親が設定したゲームの制限時間を守れないことが多々あります(そもそもオンラインゲームは相手がいるので決めた時間にやめるのは難しい)
そこに「あと何分だよ」とか「もう終わりだよ」と声掛けをすると、「今約束通りやめるのに、なんでわざわざ急かせるんだ!」と思い、これを毎日繰り返していると親がルールをきちんと守れるようと気にかけて声かけるメッセージは「あなたを信用していない」という不信感を子供の中に蓄積してしまうのです。
本来なら、安心して過ごしたい家庭が子供にとって居心地の悪い場所になり、悪化すると親子が敵対してしまう構図ができあがるのです。
コミュニケーション変化で反抗期でも目つき、表情も変わる
私は子供の受験期にまだこの性格統計学を知らなかったため、手探りで子供とのコミュニケーションを臨機応変に変えていたのですが、すごく相手の中にすとんと言葉が入る時と、憎しみを持って反抗されるときとありました。
子供に伝えたいことが伝わった時は、子供の性格タイプにあった声掛けができていたと、性格統計学を学んでから知りました。子供の性格にあったコミュニケーションが取れている時は、大げさではなく、子供の目が違うんです。
子供が反抗しているとき(性格に合った声掛けができていない時)人が違ったような目つきになりませんか?
コミュニケーションを変えると、あの表情とは真逆な柔和さが出てくるのです。
それが本来の、子供の姿であり心なのです。
反抗をするというのは、求めている声掛けや愛情が届いていない、そのことが原因なのです。
子供が家庭に安心し、親を信頼してくると以下のようなことが起こります。
オンラインゲームで英語・微分積分、男の子のSNSコミュニケーション
オンラインゲームですが、海外の人たちと日常的にプレイするそうです。その中で英語で会話をしたりするらしく、仲良くなった人とはDMで英語チャットをしています。
息子は英語は得意ではなかったのですが、日本の歴史に興味ある海外の友達に求められて、京都の写真を送り簡単な説明をしたりしていました。「これどうやって書いてるの?」と聞いたら、自分で考えてから、ググって文法あってるか確認して書いてるそうです。
定期テストにはあまり直結はしないけれど、思ったことを英語で相手に伝えられるスキルをゲーム通して得られるなんて結構いいじゃん!と思いました。
また、飛行機を作るゲームがあるらしいのですが微分積分の知識がいるらしく、それもググって作っているそうです。
そういったゲームの話を子供から私にしてくれるようになったのもコミュニケーション方法を変えたからだと感じています。
また、私の受け止め方を相手に合わせて変えることができたからだと思います。
性格診断を元にしたコミュニケーション検定では、自分のタイプを知って、相手の言葉や行動の受け止め方を変えることの重要性も学びました。
ゲームというと、殺し合いのイメージで(バトルものが男子には一番楽しいのでしょうが)拒否反応が多いお母さんも多いと思います。おそらくバトルゲームが男子のSNSコミュ二ケーションツールとして一番人気と思われますが、そこから学ぶ機会もあるということを私は知りました。
高校生の息子とゲームの話や学校のクラスの話など雑談をし、将来の話も会話するように
高校受験後に、PS4などのゲームはまた解禁になり(正確に言うと、受験期もスマホは所持していたのでスマホでゲームはしていました)ました。
春休み中は毎日6-7時間ゲームしていて、また心配になってしまいましたが、始業式後にゲームをするときは、休日のみ。とルール作りをしました。Wi-Fiを時間制限するという案も出しましたが、それはやめてくれと言われたため、本人の自立性にまかせました。
すると、月曜日から木曜日までPS4をやることはありませんでした。金曜の夜は明日休みだということで友達とオンラインゲームに興じていますが、11時半くらいになると、そろそろやめるわ。と自らやめています。
おそらく、自分の中で一日を超えないでやるというルールを見出して、それを守るようにしているのかもしれません。
人から見れば、大したことがないかもしれませんが、私は彼が成長したことを感じました。
ゲームに関して、ルールを逸脱したとき以外はノータッチの姿勢を親がとり、性格に応じたコミュニケーションをとることで、子供も親に対する信頼を回復し、今では学校のクラスであったことや、前述した海外のゲーム友達の話など自分からしてくれるようになりました。
子供の話を9割聞いて、1割の会話を親から進路や勉強の話をするようにしました。子供のほうで、親の話を聞ける状態になると、
たった1割のコミュニケーションでも、伝えたいことが伝わるようになる ので、本当に人間の個性、それを知ることが人間関係の円滑化につながるのだなぁと子育てを通して実感できました。
私が資格取得したのは、まだあまり知られていない性格統計学をベースにしたコミュニケーション検定です。人間関係が自然によくなっていく体験は、何より嬉しいものですよ。
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