思春期の子育てアドバイザー道山ケイ先生の書籍「高校受験 志望校に97%合格する親の習慣」の感想です。
一言でいえば「早く知りたかった!」子供が中学生の時、もしくは小学生の時に!
過干渉と過保護は似ているようで全く違う。このことを知らないと親子とも悲劇が待ち受けているのです・・
逆に言えば、この事実を知るのが早ければ早いほど、思春期の子供ともよい関係を築き、子供自身が自分の意志で勉強をし、志望校合格の力をつけていくことができます。
勉強しなさい、ゲームやめなさい、この言葉で反抗期を加速!
「勉強しなさい、ゲームやめなさい」この言葉をお子さんにかけていますか?
私は、息子の受験期にまさにこの言葉で声をかけ、どんどんどんどん坂を転げるように関係性が悪化しました。
なぜ関係性が悪くなるのか?
①思春期の子供の特性として、強制されるとやりたくなくなる
②親の〇〇銀行の残高がゼロ、またはマイナスになっているから
道山先生の「高校受験 志望校に97%合格する親の習慣」の冒頭で明かされるこの事実。
親の〇〇銀行、気になりますよね。大学進学までの教育銀行?いえ、違います。
教育ではなく、愛情です。
小学校高学年や中学生になって、可愛がろうとしても拒否られるし、そんな単純なことで解決すると思えない!・・・ですよね、でも思春期の子供が求める形の愛情の形があるのです!
道山先生は公立中学校でかつて教師をしており、数々の思春期の生徒とその家族と対峙して思春期の黄金メソッドを見出したのです。
スマホやゲームを没収したら勉強するようになる?
昔と比較して、現代の何が勉強へ向かうことのハードルを高くしているか?
その要因は、間違いなくスマホやゲームです。この事実は学力の差に関係なく、等しく言えるものだと三者三様の子育てを経て確信しています。でも、スマホやゲームのみが問題ではないということを道山先生の本を読んで知り愕然としました。
じゃぁ、スマホやゲームへの欲求を適切にコントロールすることができれば、勉強するはず!
残念ながら、それでゲームやスマホを没収しても、肝心な部分が解決していないので空いた時間は勉強には向かいません( ノД`)シクシク…
親が嫌がることをする、これは親からの愛を求めているサインなのだと道山先生は書いています。
まずは、このエネルギー不足を愛情銀行の貯蓄でチャージし、次のステップへ順路が事細かく書籍で示されています。
お兄ちゃんやお姉ちゃんと同じように育てたのになぜ?
愛情が足りないだなんて、お兄ちゃんやお姉ちゃん、上の子と同じように愛情をかけて、読み聞かせをしたり、遊んだり、塾や習い事も通わせ、同じように育てて上の子は反抗期らしいものもなかったのに、なぜ?と兄弟がいる場合考えると思います。
私自身も、子供の個性があるとわかってその子に応じた接し方、愛情のかけ方をしてきたつもりでしたが、その子が求める愛情をかけていないのであれば、愛情残高はゼロなのです。
ですが、その子が本当に求めているものを知って、それを与えることができれば愛情の残高は増加し、親子の関係性がよくなります。実は、それほど難しいことではなく、
①親が言ってはいけないことをやめ
②あることを行えば良いのです。
それを道山先生は本書籍でステップアップ形式で記しています。
道山ケイメソッドで反抗期中学生高校生の親子関係を改善
反抗期の中学生高校生との関係がこじれてしまうと、
①話しかけても無視される
②睨まれたり、暴言を吐かれる
と言った状態になり、親子関係が悪化します。まずはこの関係性を通常の会話ができる親子関係に戻さなければ、勉強の話などできるはずもなく(それが理解できず、親は勉強しなさいという禁句を発してしまう)、私もこじれてしまった子供との関係を、道山先生の本を読みながら少しずつ改善していきました。
それは、簡単なのに驚くべき効果があり! 反抗期前と同じくらい会話をするようになりました。成長したので、何かと親のいうことに対等な感じがあるので、完全に反抗期前というわけにはいきませんが、これが成長のあかしなのだろうと思っています。
ちなみに、道山先生の本を読んだ後、友達に勧められて学んだ(資格取得しました)反抗期・思春期のコミュニケーションについて、性格統計学というものを使うと鬼に金棒でした。声掛けもその子のタイプ別に見誤らないようにしたいです。
高校受験で親ができるサポートと子供の勉強方法
この本には、親子関係を改善するための方法が、ケースバイケースで書かれているだけではなく、親子関係が次第に改善した後、子供と高校受験や勉強について話す方法まで書かれています。
また、各教科の勉強方法や、年間の計画、勉強方法がわからない子供や親が勉強でできるサポートの具体的な種類なども掲載されていて、この部分も必見です!
高校合格の先にある信頼関係のある親子関係
書籍のタイトル「高校受験 志望校に97%合格する親の習慣」につい惹かれて読んでしまいましたが、道山先生がこの書籍を通して伝えたいことは、
高校受験というイベントを通して、一生続く親子の信頼関係を築くこと
です。思春期と、ライフイベントが重なり、子供の自我が芽生える時、親子が良好な関係を築けるのであれば、その後の信頼関係も揺るぎないものとなるからです。
まだ小学生の子供がいて、この本に出会えた方は超ラッキーですし、中学生のお子さんがいてまさに思春期、言うことを聞かない、スマホやゲームばかりやっているというお悩みをお持ちの方も、道山先生の本を読んで、親子関係の改善や、明るい未来を築く準備をしてみてください。
今は問題ないわ、という親御さんも私は読んでおいたほうが良いと思います。子供は自分とは違う人間なので、思春期はどうなるかわかりません。お守り代わりにどうぞご一読ください。
冒頭でも書きましたが、小学生の時に、せめて中学3年生の初めころまでにでも読んでおけばもっと穏やかに受験期を過ごせたと振り返っております。高校生の子育てにも役立ちますよ。
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